モルドバインターンシップレポート(吉田哲也)2026年5月~7月
- jmarthomepage1
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私は2026年5月から7月までの約2ヶ月間、モルドバのPTPにてインターンシップを行
いました。主な業務は店舗のSNS運用やイベント企画、店頭販促物の作成など、マーケティングに関わる業務全般です。モルドバは東ヨーロッパに位置する小国で、現地ではルーマニア語とロシア語が話されており、もちろんインターン前の私は両方話せない状態でした。
インターン開始時に上司とのミーティングで設定した目標は、2ヶ月で4回のイベントを実施すること、PDCAを回しながら店舗施策を打ち売上向上を図ること、そして大学で学んだマーケティングスキルを実践することの3つでした。定量的な目標は上司と一緒に決めるものの、それに対してどうアプローチするかはすべて自分で考えなければなりませんでした。売上データやお客様の声、現地スタッフの意見をもとに仮説を立て、施策を打ち、結果を見てまた考える。そのサイクルを繰り返し続けた2ヶ月間でした。
このインターンシップで大切だと感じたことが3つあります。まず、得たいものを明確にして臨むこと。目的が曖昧なまま動いていると、何を判断基準にすればいいかわからなくなります。次に、とにかくコミュニケーションをとること。上司との月次ミーティング、スタッフとの日常的なやりとり、お客様との会話、どれも施策を前に進めるための大切な情報源でした。そして、とりあえず動いてみること。完璧な準備を待っていては何も始まらないと、この2ヶ月間で身をもって学びました。
インターンシップをはじめて最初に行ったのは、ルーマニア語を使ったイベントでした。ルーマニア語もロシア語もゼロの私にお客様が単語やフレーズを教えてくれるという内容で、顔を覚えてもらい、文化を理解し、今後の活動を円滑に進めたいという思いから企画しました。このイベントをきっかけに継続して来店してくれるお客様が生まれ、「また来たよ」と顔を見せてくれる存在ができたことが、素直に嬉しく、やりがいを感じる瞬間でした。
インスタグラムの運用では、最初は何が正解なのかまったくわかりませんでした。とりあえず投稿してみて、いいね、が伸びたものとそうでないものを見比べながら、「なぜこっちは反応されたんだろう」と毎回考えるようにしました。だんだんと、お客様は商品そのものよりも、投稿に「自分ごと感」があるかどうかで反応が変わるのではないかと感じるようになりました。きれいに撮れた商品写真よりも、スタッフが紹介している動画の方が伸びる。そういった小さな気づきを積み重ねていくうちに、投稿を作る前に「これを見たお客様はどう感じるか」を考える習慣が身についてきました。大学で学んだ知識も使えるものは積極的に試しましたが、理論通りにやったからといって必ずしも数字が伸びるわけではなく、現地のお客様の感覚や文化的な背景を無視しては意味がないということも痛感しました。
インターンを通じて最も壁にぶつかったのは、イベントにスタッフを巻き込むことでした。お客様を喜ばせる場を作ることはもちろん大切ですが、それと同じくらい、スタッフが主体的に関わりやりがいを持って運営できる形にすることが重要だと気づきました。しかし現実には、普段の業務だけで精一杯のスタッフもいて、温度差があるのは当然のことです。「どうすればスタッフも楽しめる形にできるか」を絶えず考え続けましたが、最後まで納得のいく答えは出せませんでした。自分一人で考えて動くことはできても、周囲を動かす力がまだ足りていない。提案の仕方、合意形成の進め方、相手の立場への想像力。これらは今後の自分に残った課題です。
インターン前の私は、慎重すぎて動けないタイプでした。理論や知識は持っていても、いざ実践となると「本当にこれでいいのか」と考えすぎてしまい、一歩が踏み出せないことが多かったように思います。しかしこのインターンシップでは、考えていても何も始まりません。仮説を持ってとりあえず動いてみること、その結果を素直に受け止めてまた考えること、そのサイクルを回し続けることが求められました。最初は慣れなかったそのやり方が、2ヶ月を経て自分のなかに少しずつ根付いていくのを感じました。PDCAを「回せるようになった」という実感は、このインターンで得た最も大きな変化だと思っています。
このインターンシップは、良くも悪くも「自分次第」という言葉がよく似合う環境でした。指示を待っていれば何もすることがなく、自分で考えて動かなければ何も生まれない。そのプレッシャーと向き合いながら過ごした2ヶ月間は、今振り返ってもとても濃い経験だったと感じています。

初めて企画したルーマニア語を
教えてもらうイベントの様子

七夕イベントの様子

仕事終わりに遊びに行った時の写真

コーポレートパーティの様子



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